施工事例

 

使用約100年の桐たんす  再生のお手伝い
2017年10月22日

今回も、お客様とお店で歓談している中で
進んだお話になります

オーダー家具の相談もですが、暮らしの中で困っていることや要望を
ありがたいことに、ちょこちょこ 話をしてくださるんですよね。

そんな話から始まって、照明の取り付けやクロスの張り替えや
カーテンやミラーや絵の取り付け、キッチンやトイレや浴槽の交換など
いろいろ承ってきました。

とにかく家具を作って快適な生活を過ごしていただきたいのもございますが
どんなことでも、生活のお役にたてることが一番に嬉しいんですよね。

今回は、お客様の実家で、ここ最近 使わずに
そのままになってしまっている桐の箪笥があるということ
そういう箪笥 よくありますよね。

お客様の小さいころから既にあったもので
祖父母の時代から使っているものとか。

傷はあるけど、まだ使えるので
今のお住まいに持って行って
使ってもよいのだけど
さすがに年季が入っていて
このままでは。。というので
写真を見せてもらいました。

ある程度は経年の感じは想定しておりましたが
その風合いに、思わずすごいというより
かっこいいですね~と声がでてしまったくらいでした。

この色の出方といいますか
使用感が また すごく 重みを感じてしまいます。

それでも 特にガタもなく
使えるということを聴き、そんな時代のものでも
ここまでしっかり作った職人たちが凄い事だなあと
またここまでちゃんと使っていたお客様のご家族の方もすごいなあと
感心してしまいました。

写真を見る前は、綺麗い磨いてとも思いましたが
凹凸や傷の具合、色味などから、そこまで全部落とさず
汚れを落とす処理を施して、バーナーで表面を焦がす
焼き桐仕上げにすることをご提案して
それを施すことになりました

今回はぜひこの箪笥が見たいのもあったので
ご依頼いただいた時は嬉しかったですね。

先日、天気の良い日に
お客様を乗せて 実家のある青梅まで。
道中、家具をずーと動かしてないので
無事運び出せるか心配だな~はじまって
世間話までいろいろ できて楽しかったですね。

緑に囲まれたきたころ無事到着
早速、実物をみて年季の入り具合に
思わずなでなで。

これは3段重ねになっていましたが
それぞれをつなぐ左右の金具 棹どおしっていうんですよね。
凹凸になっていて 上下でハメることで
ずれないようにしている連結金具です。地震対策ですね。
良くできています。しかも 片側は それが伸びて
手がかかり持ち運びしやすくなっています。
こんなところも
今では貴重な部品ですよね。
これも難なくはずれました。

棹通し 金具

背板の一部はずれはありましたが
扉の開き具外は引出の動きも
特に問題なし。 大したものですよね。

伺ったついでに色々 他の家具や骨とう品を見させていただきました。

キッチンにやはり同じような時から使用しています
水屋箪笥がありました。
こちらはケヤキ材の箪笥でした
すこし部品がなくなっていましたが
ガラス部分には、薄い板でつなげた装飾があったり
上に持ち上げるとはずれるケンドン式の扉があったり
いろいろな部分でこだわりがあって。
この年数でも これだけしっかり、
またきっちりしているのが、すごくて
しばらく家具の前で
じーっと眺めたり動かしてみたり
扉外して あちこち見たり
1世紀も前に こんな部分 こだわって作っているんだなあと
もう感心しっぱなしでした。

引き取りのついでに
いろいろ見るところもありとても充実した時間を過ごすことができました


桐たんす 完成した時は また ご紹介させていただきます。

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